CL4Y

FPSのこと、Kovaak'sのこと、技術的なこと、ライフハック的なこと、V界をみて感じたこと

Kovaak 2.0とAimLabにおける競技エイミングの現状と将来

はじめに

Kovaakに取り憑かれてしまったので、12年前にも行っていた"AIM養成"に近いことが始まりました。当時の"AIM養成"といえば、何を基準にしてどういったプロセスでトレーニングを行えば良いのか、明確では無かったように思えます。

ブラウザ上のFLASHゲームでハエ取りをしたり、クソデカBGMが流れるブルズアイ射撃ゲームをとにかくやってみたり、Counter-Strike 1.6でナイフだけ持つbotを動かしてみたり、色々やりましたが、それらが活きる局面はゲーム内のどこに相当するのかなど曖昧でした。

”誰もやらないなら俺がやってやる”的な謎の先駆者感を出そうとして出ていなかった時期ですね。

エイミング(照準動作)への注目度

昨今のFPSゲームシーンでは敵に狙いを付ける"エイミング"についてのHow To的情報が増加したように思えます。今まで”エイムトレーナー”といった呼ばれ方は無かったですし、そう呼ばれる人たちによるエイミングに特化した解説動画も増えています。

何より個人的に嬉しかったのは、エイミングトレーニングソフトウェアのコミュニティが大きくなっていることです。

コミュニティが大きくなっていることで、情報交換がしやすく、有名FPSタイトルの局面を模したトレーニングシナリオも有志によって作成され、多くの人が活用しています。

コミュニティの成長理由

コミュニティが大きくなった理由としては、OverwatchやApex Legendsを代表とするTTK(Time-to-Kill = キルまでの時間)の比較的長いタイトルが増えたことで、エイミングの重要性が格段に引き上げられたことにあると推測しています。

2010年までのe-sportsシーンではCounter-Strikeのように敵を認識してから一秒以内に勝負が決まることがほとんどで、先程挙げたタイトルのようにキャラクターの耐久値が高いことによる長時間の戦闘や耐久値を回復しながらの戦闘はありませんでした。

もう一つ大きな理由として、コミュニティ内に有用な情報が豊富に存在することです。

椅子に座る姿勢から始まり、マウスグリップはもちろん、ヘルスケアのための運動や食事の栄養、プレイ前・プレイ中・プレイ後のストレッチに至るまでの幅広い資料にアクセス可能です。

競技としてのエイミング

レーニング方法の一つとして多くのプレイヤーに活用される一方で、エイミング自体が競技種目として成り立ちつつあります。既に"競技エイミング"や"Competitive Aiming"などのワードが存在し、トレーニングソフトウェアコミュニティ内では小規模ながら定期的にコンテストが行われています。

また、コミュニティ独自のランク制度があり、指定されたシナリオの何段階にも分けられたうちの基準を満たすことで、スコア相当のランクを取得することができます。

上位ランクの取得申請を行う場合は、プレイ画面の60fps録画およびマウスを操作する手元動画の提出が必要など、不正防止と確実な審査を行うルールと体制があります。

定期的に開催されるコンテストのTOP10に入るスコアを出した場合にも同様の審査が存在し、動画提出がない場合は非公式扱いとなります。

競技エイミングの将来性

既にVALORANTやRainbow Six: Siegeとのタイアップイベントやストリーマーのエイムトレーナー採用、エイムコーチングが行われているようで、さらなる認知度の上昇は考えられます。

マウス・キーボードのデバイスメーカー各社、大手企業からのスポンサーがある場合には大会商品・賞金が発生する可能性も十分にありますし、ランキング上位のプレイヤーはストリーマー組織やデバイスメーカーからコンタクトを受け、ビジネスに発展することもあるのではないかと考えています。

おわりに

今まで存在は知っていたけれど、自ら足を踏み入れることが無かった領域でした。

Kovaak, AimLabのDiscordサーバーも有り、交流はそちらで行えますし、KovaakについてはJPサーバーが追加され、日本語でのやり取りが可能となったため、日本国内からの新規参入者にも優しい雰囲気が作られ始めています。

また気が向いたらこのような記事を書き残しておきます。