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バーチャル関西Vtuber、高槻りつさんはどこまで体を張るのか

体を張る。
そういった芸風は1970年代後半から市民権を得るようになり、昨今でも「アツアツおでん」や「熱湯風呂」といった内容で自らの体を犠牲にしつつも、観るものを沸かせエンターテイメントとしてこれ以上ないほどの面白さを提供し続けています。
そんな中、バーチャルYoutuberの中でも「体を張る」が一時期流行しました。ご存知の方はピンと来たはず、激辛ペヤングMAXENDを食べるという内容の配信です。多くのバーチャルYoutuberはこの波に乗り数々のペヤング動画の制作や配信を行い、「辛いというより痛い」という言葉を残し撃沈するシーンを残してくれました。翌日も大変な激痛に見舞われたことでしょう。どこがとは言いませんが。しかし、激辛ペヤングMAXENDで体を張っていたところとは別の場所でまた新しいネタで体を張る人物が現れたのです。
名前は「高槻(たかつき)りつ」。2018年9月9日からYoutubeへの動画投稿を開始しています。所属グループ名は「すとらす」。Project Paryi(ぷろぱり)の妹分にあたるグループで、名称の由来は「シトラス」からきているそうです。その「すとらす」第一号にあたる高槻りつさんは何をやってのけたのか。そして順を追いながら配信アーカイブなどをご紹介し、Youtubeに限らずTwitter上での彼女の姿と、ファンとの交流も含めてこの記事では紹介したいと思います。

第一章、ブラジリアンワックスによる脱毛の始まり

まずブラジリアンワックスはご存知でしょうか。なんとなく聞いたことある名称だと思います。
これは、脱毛を目的としたワックスで、温めて水飴のようになったワックスを脱毛箇所に塗布し、その上から専用のシートを貼り付けます。そしてしばらく経ったあとに一気に引き剥がし体毛をむしり取るといった物なのです。
学生時代に文化祭の準備をしている際、ガムテープデスマッチと称し体のあらゆる毛をガムテープで抜きまくるということをしていました。ブラジリアンワックスはガムテープデスマッチと大体一緒なわけですね。健全な男子なら誰もが経験することだと思うので想像しやすいと思います。
少し脱線していまいましたが、ブラジリアンワックスはこのように脱毛シーンでよく使われていることで広く知られています。
そんなブラジリアンワックスを使った脱毛配信が始まったのがこちらです。

www.youtube.com

途中から男性Vtuberのふくやマスターさんや、upd所属の花魁Vtuber由宇霧さんまでもがチャット欄に現れ賑わい始めます。
そして脇の毛だけだならまだしも陰の毛(いんのもう)の脱毛を試み、実際の脱毛シーンではよ~く耳を澄ませて聴くと「バリッ!」とシートを剥がす音まで聴こえ脱毛の生々しさと本気度がビンビンに伝わってきます。これこそYoutuber。そう感じさせてくれます。
さらにこの配信の間は、全裸かつ全身がワックスまみれという状態になっているようで、2Dモデルからは感じ取れない脱毛への強い思いが伝わってきます。

第二章、ブラジリアンワックスによる鼻毛の脱毛

この配信を始めるに当たり、きっかけを話してくれていました。
「Youtuberのヒカキンさんが鼻毛を抜く動画を見て、鼻毛を抜く痛みを知りたくなった。どうせやるならゴッソリやってみたい。それと鼻毛を抜いたことでどれくらい風邪を引きやすくなるかを検証するため」ということでまさかのワックスでの鼻毛脱毛を行う配信をしてくれています。
使用するものはGosso(ゴッソ)と呼ばれる鼻毛脱毛用のブラジリアンワックスで既にYoutuberの方でも試されているようなので気になる方はYoutubeで検索してみてもいいかもしれません。

23:30から鼻に棒を挿入します。では、実際に脱毛する瞬間はどうなのでしょうか....。
鼻を外から押さえつけて鼻の中のワックスを密着させて固まるまで待ちます。高まるテンションとチャット欄のボルテージ。観ている私もワクワクドキドキが高まっていきます。そして一気に引き抜いたのが29:00。大量の鼻毛が一度に抜けて激痛を伴い、叫び声を上げますが予想以上の成果に喜びと鼻水が止まらないようです。私も嬉しい。
そして、もう片方の鼻の穴に棒を挿入するのは39:00。「あぁ~深い。左の鼻の穴にワックス入りました」
挿入した棒を引き抜くのは、44:00。深呼吸し、カウントダウンからの「ブチッ!」
あまりの痛さに涙を流しながら戦果を確認すると先程抜いた片方の鼻の3倍ほど抜けているようで「まるでウニ」みたいとコメントしています。ウニで例えるとは本当にトゲトゲしてるのでしょうか。ちょっと見てみたい気持ちと見たくない気持ちが入り混じりました。ツルツルの鼻の穴はまさに清楚。
48:00からは鼻だけでなく下の毛まで抜こうと画策します。下着を脱ぐのは50:00からです。いいですか。「(ワックス)アツゥイ!」とかまるでホモビ。
そして、下の毛を抜くのは55:00からです。恒例のカウントダウンからの.....「パチッ」という音が響きます。痛々しくて見ていられません。本人曰く「鼻毛よりも陰の毛を抜いた時のほうが後を引く痛さがある」とのことで、新しい知見を得られました。私はやろうと思えなかったです。

第三章、ハイポーションを自作し、風邪気味の体に投入

ハイポーションは聞き覚えがあると思いますが、一般的にはファイナルファンタジーシリーズでの回復アイテムです。しかし現実世界やバーチャル世界では違いました。
多くの栄養ドリンクや滋養強壮となる物質全てを混ぜて最強の回復アイテムを作り出す魔の手法を取り、用法用量を間違えれば命さえも刈り取っていく。そんな代物なのです。
2007年にニコニコ動画でハイポ自作動画を挙げている方がいらっしゃるので、制作過程や実際の飲んだあとどうなるかを観てみたい方はこちらの動画もオススメです。ぜひ友人にも教えてあげてください。

www.nicovideo.jp

そしてこの配信では高槻りつさんがハイポを自作し、それを飲んでいく内容となっています。

www.youtube.com

この配信のために用意したものがこちらです。
・凄十
ネクター
ジンジャーエール
眠眠打破強強打破
MEGA MAX
どろソース
・はちみつ黒酢
・ゴーヤ原液
・豊潤サジー
・ノニジュース
・キダチアロエ原液
レッドブル
・牛乳

まずは一品ずつ味見ということで最初にキダチアロエ原液から飲んでいくのが11:00からです。小さじ一杯分を口に含んだようですが、とてつもない苦味で相当苦しんでおられます。
次は15:00からノニジュース。彼女いわく「100万年くらいおしっこを熟成させたようなニオイ」だそうで、ただひたすらにクサいとのこと。
次は、豊潤サジー。罰ゲームなどで使われるほど飲みにくいものらしいのですが、健康には良いとのことで友人から贈って頂いたそうです。これはもう実質罰ゲームでは?そんな思いがふつふつと私の中で沸いてきました。ですが、これを楽しそうに配信するあたり本当に体を張ることに抵抗が無いことが伝わってきます。
24:00からははちみつ黒酢のターンなのですが、香りの表現の仕方がぶっ飛んでいて「カレーを吐いたあとの口の中」と表現されています。カレーを吐いた経験があったのでしょうか...。想像しただけでも込み上げてくるものがありますね。

30:00からついに調合が始まります。まずは凄十。ネクタージンジャーエール。MEGAMAX。眠眠打破強強打破)。どろソース。チョコソース。はちみつ黒酢。ゴーヤ原液。豊潤サジー。ノニジュース。キダチアロエ原液。ここで服にこぼす。そしてレッドブル。牛乳(賞味期限切れ)。氷。ここまで調合を行い、写真撮影を行ってその写真が配信画面に現れるのが42:30。飲んだら吐く色というか既に誰かがリバースしたような色でこれを本当に飲むのかという不安な気持ちにさせられます。大丈夫なのでしょうか。
さて、それでは試飲のお時間です。46:50からです。一呼吸置いてから、ごくごく飲んでいく音が聞こえ、次の瞬間には「都合により、番組を変更してお送りしています。」の画面に切り替わりました。いったい何が起きたのでしょう。次に聞こえてきたのは水を欲する高槻りつさん。既に少し吐いてしまったようで気持ちが悪いと訴えています。もう終わったかと思いきやまたもや「都合により~」の画面に切り替わりミュートとなります。「笑うと吐きそうになる」という言葉を残し深呼吸を繰り返す姿はもう痛々しくて見ていられません。それでもなお、ハイポの感想を食レポのように冷静に伝えてくれています。
どうしてそこまで体を張れるのか、どうしてそこまで自分を痛めても面白さを追求するのか、湧き出る疑問をそっちのけで夢中になって観てしまう。そんな魅力が高槻りつさんにはあると思いました。

最終章、ファンとの交流

Youtubeの他にTwitterを第2の活動場所とするバーチャルYoutuberさんもたくさんいらっしゃいます。しかし彼女はTwitterの他にもShowRoomでの配信も行い、さらにはTwitCasting(ツイキャス)でも配信を積極的に行っていて、複数の配信プラットフォームを活用しバーチャルYoutuberという枠を超えて既にバーチャルストリーマーの域まで達していると言えるでしょう。
一度だけ、Youtubeでのリアルタイム配信を観終わり、続けてツイキャスでの配信に足を運んだことがありました。そこはまるで、Youtubeという大宴会が終了し皆が解散したあと、少ないメンバーだけで静かにお酒と話を楽しむ小さな酒場のような雰囲気でした。ちょうど歯磨きをされていたと記憶していますが、そんな中でもファンであるリスナーさんと交流し親睦を深めている熱心な配信者であったと強く記憶に刻まれました。

最後に

ここまで数日に分けてアーカイブを観て一気に書き上げてみましたが、いかがでしたでしょうか。
高槻りつさんの体を張った3つの配信をピックアップしましたが、まだまだ他にも魅力的なアーカイブがあります。今後もこのようなオモシロビックリ企画を立ててくれたりモデリングのような技術的な配信も予定されていると思われます。そんな高槻りつさんこと「りっちゃん」を応援しています。今後の配信も楽しみにしながら記事の終わりとさせて頂きたいと思います。ここまで読んでくださった読者の皆様、ならびにこの配信をしてくれた高槻りつさん。本当にありがとうございました。楽しい時間をありがとう。

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